イリーナ・クリコヴァ

Irina Kulikova

その希有な音色の美しさと、聴く者を惹きつけてやまない舞台上での存在感により、イリーナ・クリコヴァは現代を代表するギタリストのひとりとして高い評価を確立している。
ヨーロッパ、北米、アジア各地の主要音楽祭に出演し、アムステルダム・コンセルトヘボウ、モスクワ・チャイコフスキー・ホール、バレンシアのパラウ・デ・ラ・ムジカ、東京・武蔵野市民文化会館、上海オリエンタル・アート・センターなど、世界有数のコンサートホールで演奏を重ねてきた。
また、2013年の日本公演の模様はNHKテレビで放映された。
 5歳でギターとピアノを始める。チェリストで著名な教育者である父を持ち、ロシア正統派クラシック音楽の伝統のもとで教育を受けた。8歳で初のコンサートを行い、12歳の頃にはロシア各地およびヨーロッパの音楽祭で演奏する“神童”として注目を集める。
17歳でモスクワへ移り、グネーシン音楽院で研鑽を積んだ後、ザルツブルク・モーツァルテウム大学およびオランダ・マーストリヒト音楽院をいずれも最優秀の成績で卒業。
 優れたヴァイオリニスト、チェリスト、ピアニストとの共演を通して室内楽への情熱を深め、ザルツブルク・ゾリステンの一員として、ストラディヴァリウスを手にするルツ・レスコヴィッツとともに、オーストリアおよびドイツで数多くの公演を行った。
 「彼女が演奏するところでは、必ず聴衆の心をつかむ」と評され、ドイツおよびデンマークの王侯貴族のための演奏も行っている。
これまでに30以上の国際コンクールで受賞し、イタリアのミケーレ・ピッタルーガ国際ギター・コンクール、スペインのギターラ・アルハンブラ、ウィーン・フォーラム・ギター、ドイツのイーザーローンなど、名高い大会で第1位を獲得。
6枚のアルバムを録音し、そのうち5枚はグラミー賞受賞プロデューサー、ノーバート・クラフトとの共同制作である。音楽誌『サウンドボード』は「これまでに聴いた中でも、最も純粋に美しい演奏のひとつ」と評した。
その音楽的美は世界中のギタリストにとって象徴的存在となっている。
「ハーグ=アルタミラ国際ギター・コンクール」芸術監督。
人生と音楽における彼女のモットーは、「It’s about the touch ― すべてはタッチにある」。

Profile Picture

アントワーヌ・ボワイエ

Antoine Boyer

アントワーヌ・ボワイエは、ジプシージャズの最も正統な伝統を受け継ぐギタリストとして、マンディーノ・ラインハルトやフランシス・アルフレッド・モエルマンらに師事。ヨーロッパやアメリカの主要なジプシースウィング・フェスティバルに多数出演し、ヤマンドゥ・コスタ、ストッケロ・ローゼンバーグ、アンジェロ・デバール、ラファエル・ファイスら世界的アーティストと共演を重ねている。
また、幼少期よりパリにてジェラール・アビトンのもとクラシックギターを学び、ヨーロピアン・ギター・アワード(ドレスデン)、モンティニー国際クラシックギターコンクールなど数々の受賞歴を誇る。さらに、『Guitare Classique』『Guitar Acoustic』両誌において“Revelation(最優秀新人賞)”に選ばれた初のギタリストとしても注目を集めた。
クラシック、ジャズ、ワールドミュージックを自在に横断し、多彩な音楽的コラボレーションを通じて磨かれた卓越した技巧と豊かな音楽性により、独自のスタイルを確立。現代ギター界を代表するアーティストの一人として、世界各地で高い評価を得ている。

Profile Picture

ディオン・チョ

DEION CHO

デイオン・チョは、自らの芸術的アイデンティティを“Human Acoustic Interpreter(人間的響きの解釈者)”と位置づけ、国際的な演奏経験と深い音楽的思索を通して独自の音楽世界を築いてきたギタリストである。ギターという本質的に不完全な楽器と、人間の存在が交差する瞬間に演奏芸術の本質を見出し、20世紀スペイン・ギターの伝統を継承しながら、詩的かつ人間的な表現を追求している。
韓国人として初めてフランシスコ・タレガ国際ギターコンクール優勝を果たし、さらに同コンクールにおける“タレガ最優秀演奏賞”を最多受賞。審査員からは「タレガ派とセゴビアの精神を受け継ぎつつ、21世紀現代音楽にも通じる解釈力を備えた演奏」と高く評価された。
これまでにRTVE交響楽団、バレンシア管弦楽団、シチリア・フィルハーモニー管弦楽団、マドリード・フィルハーモニー管弦楽団など世界各地の主要オーケストラと共演。マドリードのモヌメンタル劇場でのジュリアーニ《ギター協奏曲》、国立音楽堂でのロドリーゴ《アランフェス協奏曲》の演奏は、ヨーロッパの聴衆から大きな賞賛を受けた。
2015年にはスペイン全国ツアーを開催し、その後もドイツ、オランダ、イタリアなどヨーロッパ各地で演奏活動を展開。2024年にはアメリカ、オーストラリア・デビュー、2025年にはメキシコ・ツアーを成功させ、2026年には日本デビューを予定している。さらに、アジア、ヨーロッパ、南北アメリカでマスタークラスや講演にも招かれ、単なる技術指導にとどまらない革新的な教育アプローチでも高い評価を得ている。
録音作品としては、ヒナステラ《ギター・ソナタ》を収録した『Latin American Guitar Music』(2016)、ヴィラ=ロボス《プレリュード&エチュード全集》を収録したアルバム(2024)を発表。さらに現代音楽界の巨匠レオ・ブローウェルから《ソナタ第8番 “Homo Ludens”》を献呈され、世界初演を務めるなど、現代ギター界を牽引する存在として国際的な注目を集めている。

Profile Picture

ノッパコーン・ウアシリヌクロ

Noppakorn Auesirinucroch

ノッパコーン・アウシリヌクローチは、音楽・サウンド研究を基盤に、学際的アート、マルチメディア、そして多感覚的知覚を融合させた革新的な表現で注目を集めるギタリスト/インタラクティブ・パフォーマーである。タイ国内外の作曲家、演奏家、アーティストとの幅広い協働を通じて、東南アジアを代表する現代音楽シーンの推進者として国際的な評価を確立している。
芸術監督・キュレーターとしても高い評価を受け、多数の音楽祭や芸術イベントを企画・統括。現代音楽アンサンブル〈Tacet(i) Ensemble〉のディレクターとして活動し、同団体は2025年にエルンスト・フォン・ジーメンス音楽財団による「Ensemble Prize」を受賞した。また、2021年から2024年まで〈IntAct Festival〉の芸術監督を務め、革新的な国際共同制作や異文化間の音楽対話を積極的に推進してきた。
オックスフォード大学実験心理学部の元シェフ・イン・レジデンス、シャルル・ミシェルとの共同研究「Innovative Practice of Enhancing Musical Perception」では、音と味覚の関連性や感覚横断的知覚を探求。その研究成果はオランダ・リサーチカタログに掲載され、タイの著名作曲家ピヤワット・ルイラーププラサートとの協働公演でも大きな注目を集めた。
オランダ王立音楽院(ハーグ)にてエンノ・フォールホルスト、ゾラン・ドゥキッチに師事し、クラシックギター演奏の学士・修士課程を最優秀成績で修了。特にソロ・クラシックギタリストとして音楽院史上最高得点を記録し、その洗練された芸術性と革新的なプログラミングが高く評価された。
これまでに100曲を超える新作初演を行い、コーネル・ビエンナーレ(ニューヨーク)、Peabody Composer’s Reading(ボルティモア)、Beethovenfest 2025(ボン)、China-ASEAN Music Festival(南寧)など、アジア、ヨーロッパ、アメリカ各地の主要音楽祭・国際舞台に出演。現代音楽の最前線を切り拓くギタリストとして活動を続けている。
現在はマヒドン大学音楽学部クラシックギター講師を務めるほか、タイ・フィルハーモニック管弦楽団アシスタント・マネージャーとしても活動。演奏、教育、芸術監督、文化振興を横断する多面的な活動を通じ、東南アジア現代音楽界の重要人物として存在感を高めている。

Profile Picture

宮下 祥子

ギターを渋谷忠三、福田進一、P.シュタイドル、音楽理論を木村雅信、蛯子元各氏に師事。
クラシカルギターコンクール優勝。
A.セゴビア国際ギターコンクール第2位入賞。
キジアーナ音楽院夏期講習会でO.ギリアに師事、最優秀ディプロマを得る。
トリノ国際ギターフェスティバル、アジア国際ギターフェスティバル、テジョン国際ギターフェスティバル、ウラジオストック国際ギターフェスティバル、セゴビア国際ギターフェスティバルなど世界32都市で演奏。
2011年道銀ライラックコンサートにて札幌交響楽団とアランフェス協奏曲を共演。
井上ひさし氏の指名により新国立劇場における朗読劇「少年口伝隊一九四五」に初演より出演、2025年7-8月に再演予定。
2021年、全アルバムの世界配信をスタート。
道銀芸術文化奨励賞受賞。北海道大学卒業。
(公社)日本ギター連盟理事。

Profile Picture

閑喜 弦介

1995年8月14日生まれ。大阪府出身。
3歳で父からギターの手ほどきを受けて以来今日に至るまでプレイヤーとしての活動にとどまらず、編曲、作曲家としても、各方面からその卓越したセンスと技術に称賛を浴びている。2014年よりパリエコールノルマル音楽院にて研鑽を積み、演奏家ディプロムを取得。2018年にはリール高等音楽院にてジュディカエル・ペロワ氏の元でフランス国家演奏家資格を取得。2022年より日本に活動の場を移し、鈴木大介氏との武満徹プロジェクト、石若駿 Songbook シリーズへの参加、2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』挿入曲演奏、2023年JR東海TVCM『そうだ京都、行こう。』の音楽監修・演奏など、様々なフィールドでの活動を展開している。

Profile Picture

岡本 拓也

千葉県出身。 10歳よりギターを始め高校卒業後に渡欧。ウィーン国立音楽大学にて学び、2018年に同大学院修士課程を満場一致の最優秀成績で修了したのち日本を拠点とした演奏活動をスタート。近年はギターオリジナル曲だけでなく自身編曲のレパートリーも多くプログラムに織り交ぜ、常にギターの可能性を追求している。
 渡欧中には歴史的演奏法をインゴマー・ライナー、リュート演奏法をルチアーノ・コンティーニ各氏のもとで学ぶ。これまでにウィーン・フォーラム国際ギターフェスティバルをはじめ、ヨーロッパ各地の国際ギターフェスティバルにてマスタークラスやリサイタルを行う。 ソロや室内楽の他、2015年結成したギター四重奏「タレガ・ギターカルテット」(松田弦・朴葵姫・徳永真一郎・岡本拓也)のメンバーとしても活動範囲を日本全国に広げた。これまで故平塚康史、篠原正志、アルバロ・ピエッリの各氏に師事。また福田進一、大萩康司、デヴィッドラッセル、ライナーキュッヒル各氏のマスタークラスにおいても大きな影響を受けている。


Profile Picture

斎藤 優貴

神奈川県川崎市出身。5歳よりギターを始める。これまでに大沢一仁、村治昇、鈴木大介、坪川真理子、荘村清志、江間常夫、金庸太、村治奏一各氏に師事。作曲を伊左治直氏に師事。

日本ギターコンクール第1位ほか、国内多数のコンクールで優勝・入賞したのち、ドイツのフランツ・リスト・ワイマール音楽大学及びロベルト・シューマン・デュッセルドルフ音楽大学にて、リカルド・ガレン、ホアキン・クレルチ、アレクサンダー=セルゲイ・ラミレス各氏に師事。

2020年度及び2021年度ロームミュージックファンデーション奨学生。2021年、ギターの三大コンクールのひとつとされるミケーレ・ピッタルーガ国際ギターコンクール (イタリア) で第2位(1位なし) を受賞。2023年には、同じく世界トップレベルのコンクールのひとつである、アンドレス・セゴビア国際ギターコンクールで日本人史上最高となる第2位を受賞。世界中から大きな注目を集めた。

Profile Picture

尾崎 琴音

2003年東京都台東区生まれ。3才でクラシックギターを始め、村治昇氏、キム ヨンテ氏に師事。5才でピアノとソルフェージュを始める。上野学園中学校在学中は音楽専門生としてギターを新井伴典氏に師事し、ピアノに加え声楽のレッスンを受講。中学3年生の秋、2018年9月より英国ユーディ・メニューイン・スクールに入学し2023年7月に卒業した。ギターをRichard Wright、Laura Snowden各氏に師事し、学校内外のコンサートにて演奏。今までに村治 奏一氏のレッスンを受講、また福田進一、朴葵姫、松田弦、徳永真一郎、Berta Rojas、Fábio Zanon、Judicaël Perry、Antigoni Goni、Pavel Steidl、Stephen Goss、Paolo Pegoraro、Jorge Caballero、Lorenzo Micheli各氏ほかのマスタークラスを受ける。

Profile Picture

小暮浩史

世界的ギタリスト福田進一氏に「晩学の天才」と評され、東京国際ギターコンクール、ヴェリア国際ギターコンクール(ギリシャ)をはじめ、国内外の主要コンクールで多数受賞。
これまでギターを高田元太郎、福田進一各氏に師事。2014年から2019年にかけてフランス・ストラスブール音楽院に留学。デュオ・メリス(アレクシス・ムズラキス/スサナ・プリエト両氏)、テオルボ・古楽演奏を今村泰典氏に学ぶ。帰国後は、東京オペラシティ「B→C」シリーズや東京春音楽祭「東博でバッハ」への出演、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」ゲスト出演など、各方面で注目を集める。
これまでに発表した4枚のCDアルバムはすべて『レコード芸術』誌にて特選盤に選出され、2024年にはアルバム《フェリシダージ》をリリース。2025年にはスリランカ国立芸術大学に招聘され「第1回コロンボギターコンクール」の創設と審査委員長も務める。YouTubeチャンネル登録者は17,000人を超え、演奏・教育・執筆・国際交流を通して、ギターの可能性を多角的に発信し続けている。
文化庁新進芸術家海外研修制度(2016年度)研修員。日本ギター連盟正会員。
現在は東京を拠点に活動中。

Profile Picture